本日は春分の日。
国民の祝日としては、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされております。
境内の梅の花(露茜)も美しく満開を迎え、暖かく穏やかな日でございました。
しかしながらこの春分の日、かつては春季皇霊祭という祭日でした。
今でも、宮中では春季皇霊祭が行われ、日本の初代天皇である神武天皇をはじめ歴代天皇、皇族の御霊がおまつりされます。
また本日は、彼岸の中日でもございますね。
春分の日は、天文学的には太陽が黄経0度(春分点)を通過する日で、太陽が真東から昇り、真西に沈むことから、祖先との交流に相応しい日と考えられてきたのでしょう。
そんな暖かな春の日、氏子さんの神葬祭をご奉仕して参りました。
御長命であらせられたとはいえ、別れは辛く悲しく、誠に寂しいものでございます。
ですが、終始和やかな、故人の人柄がうかがえるような雰囲気で、粛々と滞りなくご奉仕申し納めました。
故人を偲び、御霊安らかならんことをご祈念申し上げる次第でございます。
ご先祖様から渡された生命のバトン。
私達は年を重ねれば重ねる程に、守られる側から守る側へ、たくされる側からたくす側へ、成っていくのですね。
願わくば、ご先祖様に恥じぬ、そして自分に恥じぬ生き方で、己の人生を歩んでいきたいものです。
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